もうすぐクリスマスや年越しなど、冬ならではのイベントがたくさん訪れますね。
冬キャンプの予定はもう立てていますか?
どうもこんにちは、そらです。
今回は、クリスマスや年越しなどのイベントに合わせてキャンプをするんだから、いつもと違ってエレガントな料理に挑戦!
とても楽しい食事だったけど・・・夜寝ようと思ったらなんだかお腹が痛くなってきた・・・
そんなことになってしまったら、せっかくのキャンプも楽しさ半減、いやトラウマになっちゃうかも・・・
今回は、どうしてもキャンプでは家と違って食への安全性が低くなってしまうなかで、アウトドアで注意すべき食品管理のノウハウをご紹介します。
冬キャンプで注意すべき食中毒の原因
あれ?
食中毒って夏なんじゃないの?
そんな疑問が頭の上に湧き上がっている方、多いんじゃないでしょうか?
さまざまな原因によって引き起こされる食中毒ですが、そのほとんどは「細菌性」と「ウイルス性」に分けられます。
細菌は高温多湿を好んで繁殖するので、梅雨や夏の時期にピークを迎えます。
ウイルスは低温・乾燥した場所でも生き残るので、寒い冬にピークを迎えます。
中でも、冬場の食中毒で一番多く注意しなければならないのは、「ノロウイルス」です。
このウイルスは非常に感染力が強く、感染規模が拡大することもしばしば。
年間の食中毒患者数の半数以上がこのノロウイルスによるものなんです。
ノロウイルスに感染してしまうと、ひどい下痢や嘔吐が続くので、仕事や生活に支障をきたしてしまいます。
特に食品を扱ったり保育園だったりで働いている人は、感染するとしばらく仕事にも行けなくなっちゃう・・・
主な食中毒の病原体とその症状について
ここでは、主な食中毒の原因とその症状についてまとめてみました。
病原体 | 原因 | 症状 | 潜伏期間 |
ノロウイルス | 汚染された水・二枚貝ほか | 嘔吐、下痢 | 1~2日 |
ロタウイルス | 汚染された水・二枚貝ほか | 嘔吐、下痢、発熱 | 1~2日 |
カンピロバクター | 生肉や加熱不十分な肉 | 吐き気、腹痛、下痢 | 1~7日 |
サルモネラ菌 | 生肉 鶏肉・卵 | 嘔吐、下痢 | 6~72時間 |
ブドウ球菌 | 汚染された食品 | 嘔吐、下痢 | 3時間 |
腸管出血性大腸菌 | 生肉や加熱不十分な肉 | 嘔吐、下痢、血便 | 3~8日間 |
こうやってみると、基本的に食中毒は「嘔吐」や「下痢」がほとんどであることがわかります。
ノロウイルスの感染経路について
まず、ノロウイルスはどういったものなのでしょうか?
大きさはウイルスの中でも小さいほうで、インフルエンザウイルスより小さいです。
非常に小さいので、汚染された二枚貝を食べることによる感染以外にも、感染した人からの接触感染(手を握るだとか、トイレ、ドアノブ、手すり)や咳による飛沫感染により、いとも簡単に蔓延してしまうんです。
ノロウイルスの居場所は、特にここって決まっているわけではありません。
河川を流れ、二枚貝の中に取り込まれ、人の腸内に侵入。糞便とともに自然に戻っていくというサイクルになっています。
人の腸 ⇒ 河川 ⇒ 海 ⇒ 貝類 ⇒ 人
この中で、ノロウイルスは人の腸内でのみ増殖できるので、感染すると腸内で増殖・大暴れして下痢や嘔吐、腹痛を引き起こすんです。
予防のポイント
ノロウイルスは、その大きさも小さく感染力も強いため、感染してしまうと急激に症状が悪化してしまいます。
では、感染しないようにするにはどういったことに注意すればよいでしょうか?
ポイント1:熱処理をしっかり行う
食中毒の原因菌やウイルスは、基本的には熱に弱いものがほとんど。
加熱処理をきちんと行えば死滅させることができます。
そのためにも、しっかりと火が通ったものを食べるようにしましょう。
具体的には、90℃で2分以上!
原因菌やウイルスの骨格を形成するたんぱく質が変成するので、生きられなくなってしまうんですね。
例外として、ボツリヌス菌が出す「ボツリヌス毒素」は熱に強いことで有名。
100℃で10分以上加熱しても毒性が壊れないため、非常に危険です。
こういったリスクも避けるためにも、以下のポイントについても覚えておきましょう。
ポイント2:菌やウイルスをつけないようにする
原因菌やウイルスが食物に付くことで、体内に取り込まれて発症するわけです。
まずは「つかない」ようにすることが大切です。
- 手洗いをしっかり行う
- 生食する食材とまな板を使いまわさない
文字に起こすと簡単なことですが、たとえばグリルに生肉を乗せるトングで、焼きあがったお肉を取り分けたりしていませんか?
生肉を使う用と取り分け用と調理器具は分けるのが無難。
そら一家では、生肉はトング、取り分け用には菜ばしをと、種類自体を変えてしまうことで予防に努めています。
ポイント3:原因菌やウイルスを増やさない
細菌は、温かく湿度の高いところで増殖します。
ですので、細菌の温床になりやすい生肉や魚介類は、冷蔵や冷凍を活用して菌を増やさないようにしましょう。
保冷バッグやクーラーボックスにきちんと保冷剤と一緒に収納、調理のタイミングまで冷たい状態が続くようにすれば菌の繁殖は抑えることができます。
スーパーなどで、製氷機で作られた氷をクーラーボックスに入れるのもありですね。
ただし、氷は直接入れるのではなく、しっかりとビニールに入れておくこと。
氷が時間とともに溶けていったとき、クーラーボックス内が水浸しに・・・
この水を介して菌はいろいろなものに移動・付着してしまいます。
私の場合は、氷を袋に入れたら、もう一度袋に入れる。要は2重にして持ち帰っています。
こうすることで、クーラーボックス内で意図せぬビニールの破けにも対応できるので安心です。
ポイント4:ノロウイルスはアルコールで倒せない!
ちょっと生焼けのお肉を食べちゃって、
まぁしょうがない!アルコールで消毒だぁ!!
なぁんてお酒を飲んで、なかったことに。
そんなこと、ありませんか?
細菌やウイルスの消毒・殺菌に絶大な効果のあるアルコールですが、実はノロウイルスには効果がないことがわかっています・・・
アルコールが効果ないと言われているノロウイルスにはどうしたらいいのでしょうか?
それは、先にあげたポイント1~3で防いでいくことが重要なんです。
ちなみに、
といった商品の「塩素」の力でノロウイルスを不活性化することはできるので、自宅での予防や拡大防止にはぜひ使ってほしい商品です。でも、アウトドアで塩素臭いっていうのもどうなんでしょ・・・
使ったとしてもテーブルの消毒ぐらいかなぁ
ポイント5:キッチンペーパーが大活躍!!
キッチン周りで、タオルよく使っていますよね?
実はこのタオル、一回使うと水分が付いて菌やウイルスが繁殖しやすい状態になっています。
せっかく手洗いをしっかりやったとしても、このタオルで拭いたらまた菌が手に付いちゃう状態・・・
こんなときのため、キッチンペーパーを用意しておくといいですよ。
直接お店に行ったほうが価格は安いし他にも買い物楽しめるのですが、なかなか行けない人は通販で購入できるので便利ですね。
使って洗って乾かしても、生地がしっかりしているのでボロボロにならない。他のキッチンペーパーと全然違うので欠かせない商品です!
すぐに手に取れるところに置いておけば、手を洗ったときや調理中、なにかこぼしてしまったときだって、さっと取って拭くことができる!
使い終わったら、焚き火の燃料にだってなる!!
ぜひ、1ロールは用意しましょう!!
まとめ
食中毒のリスクは、ちょっとした心がけで少なくすることができます。
ビクビクすることなく、楽しくキャンプ!
家に帰って「楽しかったねぇ」と言えるアウトドア!
そのための準備、もう一度考えてみましょう。
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