こんにちは、そらです。
すっかり季節は秋に突入したのですが、先日は台風25号が日本を通過するなど、みなさんはいかがおすごしでしょうか?
秋から冬にかけて、どんどんと空気が澄んでくるので、夜中に見える星空の見え方も非常によいコンディションになっていき、星空観測会をイベントで行うようなキャンプ場もあるようです。
都会の喧騒から遠く離れたキャンプ場の中、街の明かりも届かないそんな場所で、無数に見える星々を写真に収めてみたい!!
そんな「当然出てくる」であろう欲求をかなえるべく、星空撮影に必要な機材とその撮影ポイントについてまとめていきます。
星空撮影に適したポイント
先にも書いた通り、秋冬になると空気が澄んでくるので星空観察には適してくるのだけど、どうしても避けられないものがあります。
それは、天候。
この日にキャンプに行こう!と事前に予約をしているかと思いますが、先の天気はどうしても「予報」頼りになってしまいます。
日本の空は、思った以上に星空にめぐり合うのは難しいようです。
急な雨への対策方法について別記事にまとめていますので、あわせてご覧ください。
星空観察に適したポイントとして次に重要なのが、「光害」です。
「光害」とは、読んでそのまま「光による害」であり、繁華街で上を見上げても星がぜんぜん見えないのは街全体が出している光のせいで「明るすぎる」から。
かと思えば、少し郊外に出てふと空を見上げると、「あれ?こんなに星が見えるんだ」なんてこともよくあること。
同じ空を見上げているはずなのに、どうしても街明かりが多いところでは見えにくいんです。
そういった「光害」のひとつとしてあげられてしまうものに、実は「月明り」もあります。
ただし、月を含めた星空観察というのもそれはそれでオツなものですので、一概に月明りがダメ!というわけではないのですが、そうは言っても月明りは非常に明るいので星が見えにくくなってしまうのも事実。
私の場合、「月の出」や「月の入り」、その日の月の様子を調べることのできるアプリをスマホに入れています。
予約した日がどういう月齢なのかを調べるためなのですが、アンドロイド版の「シンプル月齢カレンダー」というアプリが視覚で直観的に調べることができて便利!!
iOSでもリリースしてるみたいですね。
光害つながりで、できることならばキャンプ場に照明はないほうが好ましいです。
実はこの情報が公式HPでもまとめサイトでも入手しにくいので、いろいろな人のブログを細かく読み解いていくか、それこそ到着してのお楽しみ!になってしまいます。
今後のキャンプ泊の際には、この照明の部分についても書いていければと思っていますので、当ブログのキャンプ滞在記も読んでくださいねww
星空撮影に必要なもの
カメラ
星空を撮影する上で、絶対に必要なものです。
ただ、真っ暗な夜中、ほんのわずかな光しかない星を撮影するためには、どうしても以下の条件が必須になります。
- シャッタースピードを遅くできること
- ISOを調整できること
シャッタースピードというのは、シャッターのスイッチを押して光をカメラの中に取り込む時間のことです。人間でいうところのまばたきのスピードと考えてもいいでしょう。
まぶたが開いている時間が長ければ長いほど、たくさんの光が入ってくるので明るく写るわけです。
つまり、シャッタースピードを遅くし取り込む光を多くすることで、暗い夜空もしっかりと撮ることができるというわけです。
ISO(あいえすおー)とは、正しくはISO感度といい、どの程度まで弱い光を記録することができるかを数値で表した写真フィルムの規格です。
この数値が大きければ大きいほど、暗いところでも多くの光を感知することができることになります。
ただし、このISOにはひとつ問題があり、ただ数値が大きければいいわけでもありません。
デジタルカメラのISO感度は、取り込んだ光に対する増幅する目安の値であり、ISOの値が大きくなればなるほどノイズも大きくなるので、画質は荒くなってしまいます。
このシャッタースピードとISO感度を自由に設定できるカメラが、一眼レフです。
今はミラーレス一眼がコンパクトで人気があるようです。
どんな機種を選べばいいのか迷っている場合、よっぽどプロを目指すとかではない限りは、エントリー機でも十分です。
キヤノン デジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X9」ダブルズームキット (ブラック) EOSKISSX9BK-WKIT
ちなみに私は、Canon好きがなので上の商品の何世代も前のもの。
こどもの成長を撮るために買ったのですが、今では私のいいおもちゃですw
エントリー機についている標準カメラレンズには「F3.5、18mm」とか書いてあります。
なんのこっちゃと思う前に覚えてしまいましょう。
F値 : レンズの明るさ(小さいほど明るい)
mm : ピントを合わせた際のレンズと撮影センサーの距離のこと。
この値が小さいほど広い範囲を撮影できます。
三脚
さきほどシャッタースピードの話をしましたが、シャッタースピードを遅くするということは、まぶたが開いたままということで、その間に動いてしまうと、動きのある像が写ってしまいます。
最近のデジカメには標準になりつつある「手振れ補正」ですが、あれはあくまでも通常の撮影の時の手振れを防ぐものであり、シャッタースピードも1/3000秒とかの一瞬だからできるんです。
夜空撮影には15~30秒のシャッター開放が必要ですので、ちゃんとカメラを固定できる三脚が必須です!
うちでもこの三脚を使っていますが、安いので非常に重宝しています。
身長180cmの人が使うには少し低いかもしれませんが、そこは値段との交渉w
私は、こどもの撮影メインで購入して、いずれはキャンプ場で折り畳みチェアに座りながら星空を眺めて写真を撮って・・・低くて正解ですw
撮影準備(カメラの設定)
正直、ここまでの知識は予備知識のようなもので、このブログを見に来てくれている方は、「おすすめの設定」が一番気になるところだと思います。
読むのが面倒だと思うので、最初に書いちゃいます。
月明りがない、真っ暗闇での撮影の場合
撮影モード:M(マニュアル)
シャッタースピード:30秒
F4.5 ISO3200
サイトに明かりがある、月明りがある撮影の場合
撮影モード:M(マニュアル)
シャッタースピード:20秒
F4.5 ISO3200
※いずれもCanon EOS-Kiss X5の場合。
最近出たモデルだとセットでついてくるレンズの性能もよかったりする(F値が小さくなっていたりする)ので、上記設定で写真を実際にとってみて、調整していくといいと思います。
その他、必要に応じて設定する項目
必ず行わなければならないこと、それは・・・
1.レンズもマニュアルモードにする
ことです。
レンズのボディに、写真にあるような「AF」と「MF」の切り替えスイッチがあるはずですので、これをMFにするだけです。
ちなみに、MFとは「マニュアルフォーカス」、AFとは「オートフォーカス」のことです。
AFのままだと、暗闇の中だとピント合わせができずに撮影ができない現象に襲われます。
もうひとつ、レンズには「STABILIZER」と書いたスイッチもありますが、私はOFFにしています。
これは、いくら三脚を使っても、風の影響などでほんのわずかなりともぶれているのですが、どうにもこうにもSTABILIZERをONにしておくと星がぶれるんです。
STABILIZERとは「手振れ補正」のことであり、レンズ自体にもついているものが多いです。
ONにするのは人物などを撮るときで、星空撮影時はOFFにしておくのが私のとっている方法です。
2.ホワイトバランスの調整は「白熱電球」が幻想的
夜空そのものを撮るならばAUTOで問題ないのだが、要は黒い空なのだから黒く写ります。
ホワイトバランスの設定を変更し「白熱電球」のモードにすると、空が青く写ります。
慣れてきたら、いろいろと試してみると面白いですよ。
3.レンズのピント合わせ
正直、この作業が一番めんどい。
キャンプ場で星空撮影を始める頃にはお酒がたっぷり入った頃なので、細かいことは面倒なのですww
だから、適当に撮っては調整を繰り返しています。
几帳面な人は、次の方法をとるとしっかりとピント合わせをすることができます。
1.レンズのフォーカスリングを無限大(∞)に合わせる
レンズによってはフォーカスのメモリがないものもあります。
そういうときには、「フォーカスリングを左に止まるまで回したちょっと手前」って覚えておくと便利です。
2.ほかのものでピントを合わせてみる
撮影しようとしたときに、「ピントが合わない!!」ってなると非常に困っちゃいますよね。
過去には、「ライブビュー」でディスプレイに大き目な星を映して、それを見ながらピント合わせをしたことがあります。
それでもなかなかピントが合わないんですよね・・・
そういう時には、「今自分の目で見えている、一番遠いと思われるもの」にカメラを向けましょう。その対象物を中心にもってきてピントを合わせます。
ピントがあったら、そのままレンズは触らずに、星空撮影ができるようカメラを動かします。
すると、なかなかいいピント合わせができていることに驚くと思いますよ。
4.タイマー撮影を使って撮影をしましょう
カメラで撮影するときって、カメラのシャッタースイッチを押すと撮影できますよね。
それ、正解です。
でも、星空観察をするうえで「ブレ」は禁物。
だから三脚が必要だったんですよね。
長時間シャッターを開けておく撮影をするので、シャッターボタンを押す力によるブレも抑えるために、タイマー撮影を行いましょう。
この写真は2018年10月に訪問した、静岡県にある「雲見オートキャンプ」で私が撮ったものになります。
こちらの訪問記については追ってまたお知らせいたします。
まとめ
夜空の撮影方法はいかがでしたか?
夜空の撮影には、シャッタースピードと三脚が重要だということがわかりました。
キャンプデビューし、そこで見つけた「星の多さにびっくり!」って体験を写真に残す方法として、少し初期投資は必要だけれども、是非実践してみてくださいね。
また、車に機材を積んでおけば、キャンプ場の消灯時間までの趣味のひとつとして過ごすこともできますのでおすすめです。
よいキャンプを!
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