こんにちは、そらです。
これを見てくれているあなたの身の回りにもありますか?
消火器
勤め先だったり学校だったり、街角にもあったりします。
いつもの通り道、ふとしたところにあったりする消火器ですが、何のためにあるのかはもちろんわかりますよね?
火事のときに消火をする
そう、消火のためにあります。
今回は、この消火器について少し話してみたいと思います。
消火器を使うのは火事を発見したあなたです
いろいろなところにある消火器。
一時期、一家に1つぐらいあるような時代もありました。
ところで、火事があったとき、あなたはまずどうしますか?
消防に連絡をする。
正しい答えです。
でも、少し難しい話をしてみたいと思います。
消防法における火事を消す人
消防法って法律、名前だけは聞いたことがあるかと思います。
この法律は、その第1条 目的に、
とあり、要は
国民を火事から守るために作られた法律
ということ。
この24条にこういうことが書いてあります。
火災を発見した者は、遅滞なくこれを消防署又は市町村長の指定した場所に通報しなければならない。
2 すべての人は、前項の通報が最も迅速に到達するように協力しなければならない。
発見したらすぐに消防に連絡してくださいね、って条文。
市町村長の指定した場所っていうのは消防団とかが該当します。
そしてその次、25条には
火災が発生したときは、当該消防対象物の関係者その他総務省令で定める者は、消防隊が火災の現場に到着するまで消火若しくは延焼の防止又は人命の救助を行わなければならない。 2 前項の場合においては、火災の現場附近に在る者は、前項に掲げる者の行う消火若しくは延焼の防止又は人命の救助に協力しなければならない。
3 火災の現場においては、消防吏員又は消防団員は、当該消防対象物の関係者その他総務省令で定める者に対して、当該消防対象物の構造、救助を要する者の存否その他消火若しくは延焼の防止又は人命の救助のため必要な事項につき情報の提供を求めることができる。
例えば、学校や会社であれば、そこが「当該消防対象物」であり、そこにいる人が「関係者」になります。
その関係者であるあなたが、第2項にあるとおり、「現場付近に在る者は、消火若しくは延焼の防止又は人命の救助に協力しなければならない」のです。
消防法に反して消火活動しなかったらどうなるの?
そうは言っても、目の前で火事が起きていたら、しっかり訓練をしている人でもない限りちゅうちょしてしまうでしょう。
それでも消防法 第25条には「協力しなければならない」と断定しているわけです。
もし、これを守らずに逃げてしまったら・・・
火事が起きているのに見なかったことにしてしまったら・・・
これも、消防法に定められています。
次のいずれかに該当する者は、三十万円以下の罰金又は拘留に処する。
20 正当な理由がなく消防署又は第二十四条(第三十六条第八項において準用する場合を含む。)の規定による市町村長の指定した場所に火災発生の虚偽の通報又は第二条第九項の傷病者に係る虚偽の通報をした者
罰金又は拘留だそうです・・・
ただし、この罰則内容は「虚偽の通報をした者」とあります。
今目の前で起きている火災に対して嘘をつかなきゃいいんです。
火事が起きていないのに消防に連絡、消防車が何台も急行・・・
そりゃ罰則あってしかるべきですよね。
だからって、目の前で起きている火事に対して何もできないのはどうなんでしょう・・・
例えば自宅が火事だったら、何を差し置いても通報するんじゃないですか?
通報するだけじゃなく、水をかけたり踏みつけたり、火事をなんとしても消そうと努力するんじゃないでしょうか?
それが隣の家だったら?
通勤途中のお店だったら?
全部あなたの家と一緒です。
どんな場所であっても、多くの希望だったり夢だったりをもっている場所なんです。
通報したからって黙ってみていればいいわけじゃない。
どんな初心者でも簡単にできる消火器の使い方をレクチャーします。
ここで覚えて、いざというときに使えるようにしておきましょう。
消火器の使い方
この消火器、あなたも必ず見たことがあるものだと思います。
一番普及している消火器で、「粉末消火器」と言います。
この粉末消火器、レバーを握ると粉末が出る、そういう仕組みです。
なぁんだ、簡単じゃん
と思いきや、いざというときに使えない人が多いんです。
それはなぜか・・・
消火器には安全装置が付いています
いろいろなところにあるこの粉末消火器。
簡単に持ち運びできるし、だれでも使えるところに置いてあったりします。
ということは、こどもにだって触れるところにあるっていうこと。
こどもがレバーを握って噴射!!なんてこと起こったら、
ケガをしてしまうかもしれないし、周りは粉だらけになり大変なことになってします。
だから安全装置が付いているんです。
この安全装置の存在を忘れて消火をしようとして「出ない!!!!」ってなってしまうことが多いんです。
これから、その安全装置について説明し、消火器を使ってみましょう。
消火器を使ってみましょう
持ち手の部分を拡大してみました。
勘のいい人ならすぐにわかると思います。
そう、黄色いピンが付いていますね。
使用するときは、このピンを引き抜かなければレバーを握れないようになっているのです。
このピンを引き抜くことなく、せっかく消火器をもって火事の現場まできたのにあたふたしてしまう・・・
そうならないためにも、使用時は「ピンを抜く」って覚えておいてくださいね。
消火器の粉は、レバーを握ると5mぐらい先まで噴射します。
よって、火事を発見し消火器を持ったら、火事の5m手前ぐらいまで近づきます。
このとき、5mの位置でも我慢できないぐらい熱かったら、それは消せないレベルに達している可能性もあるので注意が必要です。
目安としては、建物の中であれば天井まで火が届いていなければ、消火器で消せるレベルです。
天井に達していたならば、消火栓を使うとよいでしょう。
消火栓の使い方にちうてもまとめていますのでそちらを参考にしてください。
備える大切さー消火栓って使える?ー地震・火災
さて、よく見る消火器は粉末消火器と言いました。
この粉末消火器で気を付けなければいけないことがもうひとつあります。
何だと思いますか?
ヒントは・・・
粉末です。
消火器を使うときの注意点
粉末を出すと、ブシャー!!っと勢いよくでるので周りはモクモクとしていきます。
さて、火事に対してあなたのいる場所が風下だったらどうなりますか?
火事の煙には巻き込まれるし、消火器の粉末にも巻き込まれてしまいます。
消火し終わったころには・・・
全身真っ白、泣くに泣けない状態になってしまします。
まとめ
身近にある消火器は、だれでも使えるように置いてあります。
いざというときに慌てることなく、きちんと使えるようにしておきましょう。
順番は・・・
火事を発見したら
消防に連絡して、周りの人にも火事が起きていることを知らせましょう。
身近にある消火器を持ってきて、
風下に入らないようにして火から5mぐらいに立ちましょう。
安全ピンを引き抜き、
ホースを火に向けて、レバーを握ります。
この流れをしっかり覚えて、自分だけでなく家族や仲間、地域の人たちの生命・財産を守っていきましょう。
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